白とはどんな色なのだろう。雪の白。白鳥の白。そして、花嫁が着るウエディングドレスの白…。白は無色ではない。白にはドラマがありストーリーがあります。見る人に無限の感情移入を起こさせる色。それが白。住宅に様々な建築スタイルが登場し、様々なデザインや色で飾り立てるその騒々しさの中で鮮やかに自己主張するのが白なのではないでしょうか。住む方が自由で多彩な暮らしを楽しみ、四季の花々とともに豊かな時間を過ごそうとする時、白は絶好の舞台になってくれるはずです。
暮らし方がどんなに洋風化しても、ふと一杯の緑茶になごむように、私たちの中には「和のこころ」が脈々と息づいています。古都・京都が多くの人を惹きつけ、江戸情緒に「粋」を感じるのも、私たちの中にある「和のDNA」が共鳴するからなのでしょう。伝統とは古いもののことではありません。伝統とは各時代の変化をくぐり抜け、進化を遂げたもの。伝統を重んじ、すぐれた技術でこの先の住まいのありかたを見据えた家こそ、私たちの中にある「和のこころ」を満たしてくれる家といえます。
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